【新唐人2013年5月12日付ニュース】中国で密かに広がり続けているH7N9型鳥インフルエンザに世界中が息をのんで見守っています。近日、アメリカの生物化学企業がH7N9型鳥インフルエンザのワクチンの研究開発に成功したと発表。H7N9型鳥インフルエンザが発生したのは中国で、遺伝子解析を最初に行ったのも中国なのに、なぜワクチン開発はアメリカより遅れているのでしょうか。中国当局はこの期間中一体何をしていたのでしょうか。
2013年2月中旬、中国でH7N9型鳥インフルエンザの世界初の感染者が現れましたが、中国当局は3月30日になって、感染者および死亡者を認めました。4月初め、中国国家衛生・育成計画委員会はH7N9のワクチンの研究制作には6か月から8ヶ月はかかると発表しました。
中国の南方科学技術大学生物学部の賀建奎(が けんけい)副教授は、“伝統的なワクチンの研究制作の周期は長過ぎて、往々にしてワクチンが市場に出る前に、伝染病がすでに終わっている”と述べました。
一方、5月1日、アメリカの生物会社Greffex(グレフェクス)が世界初のH7N9型鳥インフルエンザ向けのワクチンを開発したと発表。翌日、別のワクチン開発企業もワクチンの開発に成功したと発表しました。2社とも開発まで2ヶ月しかかかっていません。
感染が発生したのは中国なのに、ワクチンを先に開発したのはアメリカの会社。このことから両国の研究における実力および研究体制の差が浮き彫りになりました。
企業の革新を励ますアメリカに比べ、中国では伝統的なワクチン生産も政府のコントロール下に置かれ、先端技術を使う民間の小規模ワクチン企業には、かえって市場がありません。
広東省の週刊紙「南方週末」によると、2009年、新型インフルエンザ流行期間中、アメリカでは人口3億人に1億人以上が予防接種を受けたのに対し、中国では13億人のうち1億人が接種を受けました。
中国当局はどうやら“ウィルスの研究開発”に時間を費やしているようです。
中国政府系メディアは、H5N1型と H1N1型の鳥インフルエンザのウィルスを混合すると空気伝播できる人工ウィルスを作り出すことができると発表。
このことは西側専門家の非難を受けています。一旦ウィルスが実験室から流出した場合、億単位の人が死亡する可能性があるからです。
信じ難いことに、ワクチンの研究開発を外国に頼る状況でありながら、中国当局は実験室でウィルスの製造に精を出しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/05/11/atext895685.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/藤坂 映像編集/工)